■倉石信乃「孤島論」/小原真史「富士写真小史 1853−1945」/平倉圭「時間の泥──ロバート・スミッソン《スパイラル・ジェッティ》」/前川修「ブルデュー『写真論』を読む」/土屋誠一「土地としての写真──阿波根昌鴻の写真について」/江澤健一郎「絵画という開かれた傷口──ジョルジュ・バタイユ『マネ』をめぐって」/中谷礼仁「Sense the Depth from the Surface──インド・ボーパール2011ワークショップ」/瀬戸正人「Varzea/バルセア──消えゆく土地」
特集■「写真史を書き換える──写真史家 ジェフリー・バッチェン」<br>ある一枚の写真を諸関係の網目として読み込むことを誘い、写真史の脱構築を図るスリリングなトルボット論「A Philosophical Window」、もっとも膨大で一般的な写真の形式であるスナップ写真を主題に写真史の言説様式そのものへの革新的アプローチを示すバッチェン最新の論考「Snapshots: Art History and the Ethnographic Turn」そして本誌オリジナルのロング・インタビュー(訳・聞き手/甲斐義明)を加えて掲載!
主な内容■マイケル・フリード、城丸美香訳「ロラン・バルトのプンクトゥム」/鵜飼哲「カルト・ポスタルと「テレパシー」──写真・郵便・デリダ」/今福龍太「写真の〈北〉と写真の〈南〉──レヴィ=ストロースと忘却の装置」/岡村民夫「アジェ/バリケード/ゴダール」/港千尋「時間のポリティクス──アルベール・ロンドの夕べ」/飯島洋一「グラウンド・ゼロから写真のゼロへ──写真は〈消滅させるもの〉だった?」/三島靖「写真論としての『建築と破壊』──飯島洋一著『建築と破壊─思想としての現代』」/小原真史+倉石信乃+北島敬三「再読・中平卓馬 ブレとボケ/記録と芸術/国境/現在」/豊島重之「写真という島々/証言という無人島──アウシュヴィッツからの四枚の写真をめぐって」/甲斐義明「写真とカラー・フィールド・ペインティング──マイケル・フリードのジェフ・ウォール論」/前田恭二「場所について──2006年、3つの国際展の思い出に」/前川修「解説/ジェフリー・バッチェン『Forget Me Not─写真と記憶』」/上野修「上野修写真論1991 80年代写真批評の状況」/土屋誠一「抵抗と物質性──北島敬三、笹岡啓子、王子直紀についての覚書」
写真掲載■高橋万里子「月光画」/笹岡啓子「PARK CITY」/北島敬三「PORTRAITS」/王子直紀「Cult of Personality」、「那覇」/岸幸太「傷、見た目」
主な内容■北島敬三「A. D. 1991 U. S. S. R.」/「写真のシアトリカリティ」林道郎、土屋誠一、倉石信乃、前田恭二/伊藤俊治「場と関係の島」/大島洋「平島部落地図」/対談「世界のゆらぎ、砂の時代」大島洋、伊藤俊治/港千尋「ワルシャワの2時間──あるスナップショットの経験について」/楠本亜紀「「報道写真」にまつわる悪霊の起源」/WORKSHOP写真学校のインパクト Vol. 1「東松照明インタビュー WORKSHOP写真学校のころ」(聞き手=飯沢耕太郎、北島敬三)、「ドキュメント・ワークショップ写真学校」荒木経惟、東松照明、深瀬昌久、細江英公、森山大道、横須賀功光(『季刊WORKSHOP No. 8』より転載)/対談「エクスタシーの光学」港千尋、岡部あおみ/戸田昌子「「身体」という困難」/甲斐義明「写真は芸術か?」/能勢伊勢雄「記憶のトータルリコール」/鼎談「日本写真史の至宝」飯沢耕太郎、金子隆一、クリス・ピヒラー